平成7年10月に千代福祉会の20周年記念行事に於いて、当時「車いすの国会議員」として、福祉政策に深くかかわっておられた、八代英太先生にご講演をお願い致し、快くお引き受けいただいた事に気をよくし、ご講演の後に、障害者の方々にスポットライトを当てられるイベントを模様したい旨をお話ししたところ「みんなで歌を唄いましょう」という発案から、司会者として、当時東北放送でニュースキャスターとして活躍しておられた、郡和子さん（現衆議院儀員）にもお口添えいただき、「知的障害者の合唱コンクール」が実現致しました。

「ステージ発表」と「アート展」は、知的障害者の方々が、ステージでスポットライトを浴び嬉々として歌う姿に胸が熱くなり、その感激は痛烈なものでした。また、絵画や陶芸などアートをとおして作品に込められた個性豊かで純粋な表現は、見る人の心をつかみ、感動と勇気を与えてくれております。

そして、何よりも障害を持っている方が主役となり、芸術という分野に生きがいを見出していただければというという思いが、今日まで継続出来たのも、宮城県共同募金会と仙台市からの助成、また、ご協賛をいただいております企業や団体のご理解に深く感謝申し上げます。
この20年を節目に、更なる知的障害者の社会参加の促進と共生社会の実現に、芸術活動を支援してまいる所存でございます。